2017年12月02日
禅宗の特徴に関して知っておこう
もしもというときに慌てなくて済むように、禅宗、すなわち臨済宗と曹洞宗の特徴というものをあらかじめしっかりと知っておきましょう。まず最初に、故人に戎を授けることによって正式に仏の弟子にするために必要不可欠である授戒を行っていきます。
そのあとには、仏の世界へと故人を導き入れるための引導を行います。禅宗における葬儀では、行と徳を積むことによって深い境地に達することができた僧である尊宿の葬儀法と、修行の途中で亡くなって、尊宿にまでに至ることができなかった亡僧の葬儀法の2種類にきちんと分けられています。
在家であれば後者の葬式の方法に準じて行うのが一般的です。臨済宗と曹洞宗の儀礼にはこまかい部分で違いがあって、さらに住んでいる地方における習俗でも内容が違ってくるので、あらかじめしっかりと知っておきましょう。禅宗には大きく分けて臨済宗と曹洞宗の大きな二つの宗派があって、すぐに座禅のイメージが思い浮かぶという人も、たくさんいらっしゃることでしょう。それだけ、日本でもしっかりと定着しているということが言えます。臨済宗でも曹洞宗でも、座禅をすることによって悟りを開くということ、さらに師から弟子へと正しく教えが伝わるということをもっとも重要だと感じている点に関しては共通していると言えます。ただ一つ異なる点と言えば、座禅の仕方です。臨済宗と曹洞宗のことを詳しく知りたいのであれば、座禅の仕方の違いを知っておくと良いでしょう。