2019年03月09日
お悔みの手紙のマナー、宛名・封筒の書き方
やむを得ず、葬儀への出席がかなわなかったり訃報を受けるのが遅くなったりしたら、早急にお悔みの手紙(お悔み状)を書きましょう。本来は直接伝えるべきお悔みを手紙という略式にしているので、前向きな雰囲気を控える意味でも、文面は丁重かつ簡潔にします。
「拝啓」などの頭語や時候のあいさつは、かえってマナー違反です。すぐ本文に入り、訃報への驚きや悲しみ、故人の死を悼む言葉、遺族の悲しみを慰める言葉を述べます。また、弔問できない理由、香典を同封する場合はその旨、後から不幸を知った場合はお悔みが遅れたお詫びも、簡単に書き添えます。
お悔みの手紙にも忌み言葉があります。「追って」や「重ね重ね」といった次を連想させる言葉や繰り返し言葉は、不幸の連続性を匂わせるため、葬祭関連では忌み言葉です。生死への直接的な表現も避け「ご生前」「ご逝去」などの柔らかい表現で綴りましょう。遺族への慰めの気持ちを表す手紙ですので、宛名は遺族になります。故人とは知り合いだけれど遺族との面識がなく名前も分からないという場合は、訃報連絡中の喪主や喪中はがきの差出人を参考にするとよいでしょう。封筒は、必ず封書にし、一重のものを用います。便箋も一枚にまとめましょう。絵柄のない白無地のものを選ぶのが基本ですが、薄い寒色か、ごく控えめで清楚な絵柄であれば大丈夫です。切手は郵便局で売られている弔辞用切手が無難です。香典を添えるのであれば、正規の香典袋に入れて現金書留に同封します。